TANZAKU CD
短冊CDとは8cmCDを封入した長方形のパッケージ。日本では1988年2月21日に日本で初めてリリースされました。当時は菊池桃子「青春のいじわる」や桑田佳祐「悲しい気持ち」をはじめ当時約70タイトル程度の短冊CDがリリースされたそうです。その後2000年代前半まで数多くの作品がリリースされたものの、2000年代半ば以降急速にアイテム数が減少、いつのまにか廃れていったパッケージです。 短冊CDが2023年で35周年を迎えるにあたり、それを勝手にお祝いしようということでインディーズ・レーベルの有志が集まり合同で2023年2月21日に4タイトルを同時リリース。翌日2月22日にはタワーレコード渋谷店で合同インストアイベントも開催!そして5月18日には合同リリースパーティも開催しました。密かに始まった短冊CDムーブメントは、その後株式会社プレスミーが2023年7月7日に開催した「短冊CDの日」へとつながっていきます。 「短冊CDの日2023」では大瀧詠一の『幸せな結末』をはじめ60タイトル以上の作品がリリースされた上、タワーレコード、ディスクユニオン、HMV record shopなど、全国のCDショップ店頭でも大々的に展開されたこともあり、音楽ファンを中心に話題となりました。また近年短冊CDの愛好家による短冊DJイベントが東京や大阪など一部の都市部で散見されます。 そのほかパッケージの形態は違うものの、日本を代表するアーティストのYOASOBIが4名の直木賞作家(島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都)が"はじめて〇〇したときに読む物語"をテーマに小説を書き下ろすコラボレーションプロジェクト『はじめての』シリーズで4タイトルを8cmCDシングルで2023年5月にリリースしたほか、Red VelvetやKEY (SHINee)など一部のK-POPアイドルも近年8cmCDで作品を発表しており、短冊CDや8cmCDは令和の時代に再びアンダーグラウンドからオーバーグラウンドにまで広がりを見せつつあります。 アーティストが表現するパッケージ作品の一つとして短冊CDを一緒に楽しみましょう! (敬称略/2024年1月現在)
参考資料:日本国内の8cmCDのリリースタイトル数推移